企業経営の結果は、財務諸表に数値の情報として表示される。飛行機など複雑高度な機械を操縦する場合、
現在の速度・高度・進路・燃料残・エンジン回転数など、計器を見ないで操縦するのは難しい。
企業経営も同様で、計器を見ないカンに頼った操縦よりも、常に経営の数値情報を確認しながら操縦した方が、
大きなミスのない、より安全で正確な操縦が可能となる。
企業経営をゲームに例えれば、財務諸表はスコアブックである。プレーヤーはスコアブックを知ってこそ、
ゲームに勝つことができる。
1.貸借対照表 → 一定時点の「財産と債務」
【最重要目標】
自己資本をより大きくすること。
□ できるだけ少ない資産で、効率的に大きな売上および利益をあげること。
□ 無駄な資産を購入したり、効率の悪い投資をしないこと。
□ キャッシュをより多く保有すること。
□ 借入金などの負債をできるだけ少なくすること。
2.損益計算書 → 一定期間の「収益と費用」
【最重要目標】 当期利益をより大きくすること。
□ 売上高をより大きくすること。
□ 変動費をより小さくし、粗利益をより大きくすること。
□ 固定費をより小さくすること。
□ 収益力(粗利益獲得力)を超えて固定費を増加させないこと。
□ 収益力・財務力の範囲内で、戦略経費(競争力維持・向上のための経費)を支出すること。
3.キャッシュフロー計算書 → 一定期間の「現金収入と支出」
【最重要目標】 キャッシュをより増やすこと。
□ 現金の収入(売上)をより大きくすること。
□ 現金の支出(仕入・経費)をより小さくすること。
□ 不用資産・遊休資産・不良在庫は、処分すること。
□ 在庫の回転率を高めて、残高をできるだけ少なくすること。
□ 売掛金・受取手形の回収を早めて、残高をできるだけ少なくすること。
□ 買掛金・支払手形の支払を遅め、残高をできるだけ多くすること。
□ キャッシュをモノに変えない。設備投資等の資産の額をできるだけ少なくすること。
□ 借入の返済を遅め、残高をできるだけ多くすること。
□ 現金増資による資金調達をできるだけ多くすること。
【究極の目標】 利益をあげて資産を築くこと。
企業が磐石な基盤のうえに、長期に渡って安定的に継続するためには、
利益をあげて資産を築くことが必須となる。
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