2011年7月26日 | 税理士ブログ

【節税】固定資産も在庫管理しましょう

今回は、固定資産の除却についての節税です。

◆固定資産の除却で節税って?

除却とは、現在残っているものを廃棄することです。

固定資産を廃棄すれば、帳簿に残っている残高を、
経費として計上することができます。

◆それだけで節税なの?

当たり前のようなことですが、実は、
こんな当たり前のことをしっかりとできている会社って、
意外に少ないんですよ。

決算時において、商品や材料については、
棚卸をして、きっちりと数をカウントすると思いますが、
機械装置や器具備品などの固定資産に関しては、
物や数の確認をしている会社って意外に少ないです。

しっかり漏れなく、把握しましょうね。

◆これで終わりなの?

在庫整理みたいなもので、
節税とは少し違うなと思った方も、
多いのではないでしょうか?

実は、廃棄していない固定資産を、
除却損として経費計上できるパターンがあります。

これを、「有姿除却」といいます。

ただし、有姿除却には、
下記のような条件が必要とされています。

(1)使用を廃止し、今後も通常の方法により、
事業の用に供する可能性がないと認められること

(2)特定の製品の生産のために使用されていた金型等で、
その製品の生産を中止したことにより、
将来使用される可能性がほとんどないと認められること

具体的な金額については、帳簿の残高から、
将来処分したときの見積額をのぞいた部分を
除却損として経費計上します。

「へ~、知らなかった。」
と思った方も多いのではないでしょうか?
これを決算で、経費計上しない手はないですよ!

ただし、見積額の証明が必要になることもあります。
税務調査の対策として、しっかり保存しておきましょう。

そこで、最低でも毎決算期には、固定資産を確認する必要があります。

■固定資産の管理のススメ!

しっかり固定資産の管理をしましょうね。
具体的には、固定資産台帳を作成して、
毎決算期に固定資産の棚卸しを行いましょう!

こうすれば、節税に役立てることができるだけでなく、
会社内の固定資産管理もでき、一石二鳥なんです。

次回もお楽しみに!

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